家庭を持つと親元から離れることが多く、核家族化が一般的な環境の現在では、育児は親がなんでもこなさなくくてはならず、子育ての大変さが倍増していて親の苦労が絶えない時代です。昔は、おじいちゃんやおばあちゃんをはじめ近隣の人たちなど、多くの人たちとのお付き合いの中で子育てをしていました。子育てへのストレス、しつけや叱り方、イヤイヤ期や思春期の対応の仕方など、子育ての悩みを多く抱えがちになっている方も多いですよね。
できれば妻任せになりがちな夫の協力も含め、地域の施設や、まわりの方たちの味方をつけ、みんなの力を借りながら子育てできることが理想です。そして、子育てのストレスと上手に向き合いながら生活するためのことを中心にお伝えしていきます。
大切なご家族と、あなたとお子様のために、子育てに疲れ切る前にぜひご一読ください。

なぜ子育てにストレスを感じるのでしょう?

ホルモンの分泌量が大きく変化

妊娠した女性は、胎児を育むために女性ホルモンの「エストロゲン」が体内で増加し、出産あとはエストロゲンが急激に減少してしまいます。この急激な変化は、母親の孤独や不安を感じやすくなっているというのです。このことはNHKのスペシャル番組でも以前取り上げられました。母性本能は赤ちゃんを守るという働きから、普段より緊張状態になり、攻撃的になります。そのため、ある程度は母親がイライラしたり、攻撃的になることは極自然なことなのです。「自分だけがおかしいのかしら?」、「深い孤独や不安を感じるのは弱いせい?」と過度に悩むことはありません。

金銭的問題がストレスに

子育てにはとにかくお金がかかります。経済面で余裕がある方なら感じにくい悩みかもしれませんが、産休や育休で収入が減り家計のやりくりが大変になる方も多いはずです。子育てによる出費が家計を圧迫しストレスになってしまいす。
健康保険に入っていれば誰でも、出産に対するお金が支払われることになっている出産育児一時金は、被保険者及びその被扶養者が出産された時に協会けんぽヘ申請されると1児につき42万円が支給されます。(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合は39万円(平成27年1月1日以降の出産は40.4万円)となります。)
また、会社員の方は1年以上継続して健康保険を払い続けている人であれば、出産手当金が適用される場合があります。支給される条件は会社の給与や出産一時金などから算出されるためお勤めの会社に問い合わせてみてください。
児童手当は子育て家庭の生活の安定と、子どもの健康的な成長のために支給される手当です。申請をすれば、0歳から中学校卒業までの子どもがいる、家庭が利用できる制度です。自治体により差がありますので、お近くの市区町村の役職に問い合わせてみてください。
これらの制度には申請が必要ですので忘れずに活用しましょう。

肉体的疲労が子育てのストレスに

子育てのイライラはメンタルの問題だけではありません。まず挙げられるのは、睡眠不足や肉体的な疲労です。赤ちゃんのお世話は24時間育児は一息つく間もなくやってきます。特に生まれたばかりの頃は、数時間おきの授乳におむつ替えなどで睡眠不足になりがちです。生後数ヶ月過ぎても、夜泣きや、寝つきが悪いなどや時にはお子様の病気などの体調不良に加え家事もとなると常にクタクタの上、睡眠不足で疲れが取れない人も多いことでしょう。
また、お子様の成長は嬉しいと思える反面、成長するにつれ行動範囲が広がり、体力的に疲労します。24時間年中無休間の育児と家事は肉体的疲労により、ストレスを感じるのは当たり前で、自分を責める必要はまったくありません。

現代は子育てがしにくい時代だと言われています。昔は親や友人など縦と横のつながりが強い時代で子どもはみんなで育てるという意識が一般的でしたが、核家族化が進んで地域社会の親密度が薄れて、ママは頼れる人が少なく、1人で育児を行っているという孤独感や責任と重圧を感じて多くのママ達は悩んでいます。

子育てのイライラを軽減するには

イライラを解消できたら子育てが楽になるなるはずと経験者は誰しもが思うことです。子育てのイライラを少しでもなくす方法について考えてみましょう。

夫婦の協力関係を高める

周りに子育ての協力者が少ない現代では、妻または夫のことを助けられる一番の存在は夫または妻です。NPO法人子育て学協会のアンケートでは「夫婦関係は円満である」と答える親が63.6%いる一方で、33.2%が「父親母親どちらか一方に子育ての負担が偏っている」との回答から、一方の親が多くのストレスに悩んでいるというデータもあります。
結婚して一番の生活の変化を実感するのは、出産後子育てが始まってからといわれています。妊娠中は体調を整え、子どもの誕生を心待ちの出産。ふたりの子どもの誕生はなによりも喜ばしいことです。
ところが、初めての育児は、実際に「ママ」と「パパ」になって初めてわかることばかり。いくら出産前に情報を集めたり、友達から教えてもらっていても、子どもの成長は個人差が大きく、自分の子どもの状況とは違うことが多く戸惑うものです。
夫婦共働きの家庭では家事や育児に夫婦の協力が多くなり、共に子育てしている連帯感が生まれるのですが、専業主婦になると子育ては妻の仕事と偏りがちになり、夫も子育てを妻にまかせきりになります。大事なのは、夫が育児の手伝いをしてやっているという考えではなく、一緒に協力することです。役割分担は公平に、夫婦の協力で子育てに取り組むことが大切です。

気分転換できる時間や環境をつくる

毎日、育児をして子どものことばかり考えてると余裕がなくなり辛いものです。時には、パパや家族、預かってくれる人がいない場合は、託児所などを利用して自分1人の時間を持つようにしましょう。
お子様のお昼寝時間に読書や漫画、録画しておいたお気に入りのドラマをみたり、時には炊事、掃除、洗濯などの家事を思い切って休んでしまうのもおすすめです。
自分の時間を持つことで、リフレッシュすることで気持ちが落ち着き生活に少しでも余裕が生まれれば、また育児を頑張れますし、子どもに優しく接することもできます。

自分と同じ悩みを抱える仲間の存在

子育ては、インターネットや雑誌情報などで解決できるものとは限りません。ですから自分が行っていることが正しいのかどうかも分からなくなり悩みがちです。悩んでいるのは、自分だけではありません。自分だけが子育てがうまくできていないと自分を責め最悪の状態は、叩いたり怒鳴りつけたりお子様に辛くあたってしまうこともあります。母親も人間です。完璧ではありません。イライラしたり、必要以上に怒ってしまうこともあります。でも自分を責めずにこんな日もある。いい過ぎた時は、子どもにさっきはいいすぎたごめんねと言ってあげれば大丈夫です。
自分以外の人も同じ悩みを持って苦労しているということを理解できれば自分だけじゃないと安心できることもあります。そんな仲間と知り合える子育て支援センターを活用してみることもおすすめです。子育て支援センターとは、厚生労働省の取り組みの一つとして、地域の自治体が運営している子育て支援を目的とした福祉施設のことです。
子育てで孤独を感じる人が増えていることから、地域のママやパパ同士が、コミュニケーションを取れる場所と子供が安心して遊べる場所や子育ての相談ができる場所として利用できます。
自治体の施設により規模や設備は様々ですが、子供が自由に遊べるスペースや、育児相談、あるいは地域のママ・パパとコミュニケーションがとれるスペースなどがあります。また、子供の年齢別にプログラムを組んでいるところもあれば、ママ向けのイベントを定期的に開催しているとろもありますので活用してみてはいかがでしょう。