高速道路を利用する方にとってはすでにおなじみとなっているETCシステム。高速道路を管理、運営している全国のネクスコグループの2017年の統計によると高速道路の利用者の90.5%がETCシステムを利用しています。しかし、ETC2.0の高速道路利用率は13.1%とまだ利用率は低めです。
ETC2.0のメリットや従来のETCとの違いをご紹介していきます。
おさらいとしてETCは英語でElectronic Toll Collection Systemの略称で高度道路交通の電子料金収受システムのことです。有料道路を利用する際に料金所で停止することなく通過できるノンストップ自動料金収受システムです。

ETC2.0とは

ETC2.0とは、道路沿いに設置されたITSスポット(ETC2.0サービスが行われる場所)とDSRC通信対応機との相互通信、高速・大容量通信により、従来より広範囲の渋滞・規制情報提供や安全運転支援などが受け取ることのできるサービスです。
ETC2.0はETCがバージョンアップしたもので、通常の料金支払いシステムの他に様々な特典を受けることができます。
首都圏の圏央道の料金が2割引になるのが、大きな特徴の一つです。その他には特定のインターチェンジで一時退出して再び高速道路に乗り直しても追加料金なしで高速道路を利用できたり、渋滞を避けたルートの選択を行うと有料道路割引が適用されるサービスが導入される予定や、ITSスポットから周辺の交通情報や道の駅や観光スポットなどの情報を入手することができます。
ETC2.0をご利用する際には、ETC2.0対応車載機が必要となります。
ETC2.0に対応したカーナビやスマートフォンがあると、ETC2.0のパフォーマンスを最大限利用できてさらに便利になります。取り付けに関しては専門店に依頼することがベストです。従来のETC車載器に比べ割高なETC2.0ですが、条件によって期間限定で10000円ほどの助成金が受けられる場合がありますので、車やバイクの買い替え時にETC2.0の導入や付け替えを検討してみてはいかがでしょう。



ETCの料金確認

ETCの料金計算や割引に関してはドラぷらなど、全国のネクスコのサイトなどで検索して調べることができます。IC名や地図、道路名、住所などから料金検索ができるのでとても便利です。ETC料金は、あなたが検索条件に設定された出発・到着時間をもとに、適用となるETC割引を自動判別し算出されます。このため、あなたが実際の走行速度や道路渋滞の状況により、ETC割引が適用されないことがありますのでご注意ください。 料金検索結果に表示されているタブで割引種別を選択することにより、自由に適用されるETC割引料金の検索結果を確認することもできます。
ETCを使用した料金の確認はETC利用照会サービスで、過去15か月間の全走行明細(ETCカード利用)を確認できるサービスです。利用証明書を印刷したり、pdfやcsvファイルでのダウンロードもできます。
http://www.etc-meisai.jp/

ETCの割引料金

ETCにはETC限定の割引制度があり通常よりお得に高速道路をご利用することができます。
NEXCOをはじめとした道路会社は、ETCのいろいろな割引サービスを提供しています。中には最大50%割引になるようなサービスもあり、通行料を大幅にお得にできます。また、ETCは車やバイクを所有していない方、例えば週末や祝日、ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始などにETCに対応したレンタカーやレンタルバイクを利用する方などで、年に1度でも高速道路を使う機会のある方は、通行料の割引サービスを受けられるETCカードをお持ちになることをおすすめします。

ETCの平日朝夕割引

通勤時間帯となる平日午前6時から午前9時と夕方17時から20時に地方高速を頻繁に使うと、最大で50%割引が受けられるサービスです。

ETCの深夜割引

曜日や車両を問わず、毎日深夜0時から午前4時の通行料が30%の割引になるサービスです。
NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する高速道路が対象になっています。

ETCの休日割引

普通車と軽自動車を対象とした、休日の地方高速での通行料が30%の割引になるサービスです。
NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する地方高速道路が対象で、東京近郊と大阪近郊は対象外になっています。

ETCの障害者割引

障害者の同乗する車両は通行料が最大で50%割引になる支援制度があります。事前に車両の登録が必要で、登録車以外の通行は適用されません。NEXCO東日本、中日本、西日本などの道路会社が実施しています。
ETCの割引には諸条件があり、全ての割引サービスが適用されるわけではありませんが、高速道路の使い方によっては割引率が非常に高いので、自動車通勤やバイク通勤で高速道路を使う方はもちろん、年に1回以上高速道路を利用される方はチェックしてみることをおすすめします。



ETCのセットアップ

ETCを利用するためには、あらかじめご利用の自動車にETC車載器を搭載し、それに車両情報をセットアップしなければなりません。セットアップ方法はセキュリティ面もありセットアップ店で行わなければなりません。
ETC車載器付きの中古車を購入や譲渡してもらった場合やETC2.0に変更したには、登録情報が変更されますので再セットアップが必要になります。
セットアップは登録店が行います。セットアップは、ETCの安全な利用を守るため、暗号処理等、高度なセキュリティ処理を実施しています。そのため店舗の技術や信頼性を厳しく審査する登録制としています。したがってセットアップは登録された店舗のみで実施されるため登録されていない店や個人では実施できません。登録店に備え付けの「セットアップ申込書」記入前に車検証と運転免許証等を提示してください。登録店が車検証上の車両使用者(車載器利用者本人)であることを確認した後、申込者欄にご署名いただきます。車両情報と車載器情報等の必要事項は登録店が記入します。
ETC2.0車載器のセットアップ時には、ETC部とDSRC部の同時セットアップが必要です。別々のセットアップはできません。また、道路事業者から経路情報を活用したサービスを受けるためにプローブ情報の提供についての承諾が必要です。なお、ETC2.0登録店ではETC車載器のセットアップも可能ですが、ETCのみの登録店でETC2.0車載器のセットアップはできないのでご注意ください。
セットアップには2種類の申込み方法があり、登録店により異なります。
オンラインセットアップ
情報発行元(ITS-TEA)と登録店の間で、セットアップに必要な暗号化された情報をオンラインで送受信します。登録店でETC車載器をクルマに取付け加工している程度の時間でセットアップできますので、ETCカードがあればお申込み当日からETCが使用できるようになります。
オフラインセットアップ
情報発行元(ITS-TEA)と登録店の間で、セットアップ情報の伝達の申請はFAXで、発送は宅配便で行います。そのため、セットアップ申し込みから完了まで、おおむね1週間程度の時間がかかります。ETC2.0車載器のセットアップはできません。